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法律を学ぶことで、
社会のさまざまな仕組みや人間の活動を理解する
白鴎大学 法学部 河原 文敬 教授
 平成21年までに裁判員制度が導入されることになりました。20歳以上の有権者の中から「くじ」で選ばれた一般市民が裁判官とともに裁判に参加し、刑事事件の被告人の有罪・無罪や量刑などを決めるのです。「くじ」で選ばれた人は正当な理由がない限り拒否することはできず、裁判員として裁判に参加する義務を負うわけです。この裁判員制度が契機になり、多くの人たちが、これまでは一部の専門家だけが扱うものと思っていた「法律」や「裁判」を、身近なものと実感したのではないでしょうか。

「‘法律’は、私たちが生活を営む上で守るべき規範を体系化したものです。古代ローマの時代から現在まで、人々は法律を作り、それをお互いが遵守することで快適な市民生活を営んできたのです」こう語るのは白鴎大学法学部の河原文敬教授。六法ということばに表されるように、法律は‘憲法’‘民法’‘刑法’‘商法’‘民事訴訟法’‘刑事訴訟法’という6つの主要分野に分類されています。このうちの‘商法’が河原先生の専門分野です。「‘商法’とは、ひと言でいえば、私たちが‘商売’、つまり経済活動を行ううえでのルールです。私たちの社会はさまざまな経済活動のうえに成り立っているわけですから、‘商法’は誰にとっても身近な法律ですが、とりわけ自営業を営む人や会社の経営を志す人にとっては、たいへん重要で、ぜひ身につけておきたい法律ですね。もちろん、法律の専門家に任せることもできますが、自分で‘商法’の知識を持っていれば、会社の経営判断をするときにも大変役に立ちます。特に昨今は起業家を目指す若い人たちが増えていますから、そういう人たちにとっては大切な知識といえるでしょう。例えば、商取引を行う場合手形や小切手が使われます。私のゼミでは、これらが法的にどういう意味を持ち、どう扱わなければならないか。そうしたことを学びながら、経済活動における知識や考え方を身につけていきます」

 白鴎大学の法学部は、弁護士などの法律の専門職を目指す人はもちろんのこと、一般企業への就職を希望する人、‘社会’や‘公民’の教員を目指す人など、幅広い進路に対応しています。‘法律’を学ぶことは、法律の「知識」を学ぶことにとどまらず、法律の「成り立ち」や「理念」を通して、私たちが生活している社会そのものを、自分自身の視点でより深く理解することにつながるのです。
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