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女性の胸元で輝くだけではない・・・!?
もう一つのダイヤモンドの神秘を追究。
宇都宮大学 大学院工学研究科 吉原 佐知雄 准教授 
 「ダイヤモンド」と聞けば、10人のうち9人までが高貴な輝きで女性を魅了している〈宝石〉を思い浮かべることでしょう。産地が限定され産出量がきわめて少ないため、その神秘的な輝きと相まって宝石の世界では王者に君臨しているわけです。

 さて、ダイヤモンドには宝石としての美しさとは全く別の特徴があることを知っているでしょうか? その一つは硬度が極めて高いという点。そのために堅い金属やガラスなどの研削材料としても使用されています。また、ダイヤモンドには熱を伝えやすいという特性もあるのです。この特性を利用して半導体などの熱を逃がす部品の原料としても使われているわけです。このようにダイヤモンドは〈美〉の象徴であるだけではなく、〈工学〉の領域でも重要な役割を担っているのです。しかし、ダイヤモンドを工学面で利用する場合、産出量が少ない原石を使うとコスト面で実用化のネックになってしまいます。そこで、宇都宮大学大学院工学研究科の吉原佐知雄先生の研究室では、マイクロ波プラズマCVD装置を使い、ダイヤモンドの一種である〈ボロントープダイヤモンド〉を人工的に作製しています。そして作られた人工のダイヤモンドが、工学の世界に画期的な進歩をもたらしているのです。

 「ボロントープダイヤモンドを電極として使うと、従来は分解できなかった物質が分解できるようになります。例えば生態系に悪影響を及ぼす環境ホルモンも分解でき、殺菌力や消臭力にすぐれたオゾンや次亜塩素酸の製造も可能です。ですから環境保護という観点からもたいへん注目されているのです。」と吉原先生。

 こうした「ダイヤモンド」が持つもう一つの特性は、大学の研究室での研究段階からさらに進んで、現在は企業との連携による実用化、国家的なプロジェクトにまで発展しています。吉原研究室も、地元や隣接県の企業と共同で研究を推進しています。
 工学の世界でも、ダイヤモンドが永遠に輝き続けることを期待しましょう。
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